知っていますか
3/16

盲ろう者は、見え方や聞こえ方、または「盲ろうの障害」に至るまでの経緯などによって、使用するコミュニケーション方法が異なります。 ❶ 音声 盲ろう者に少し聴力が残っている場合、その盲ろう者が聞こえやすいように耳元や補聴器のマイク(集音器)に向かって話す方法です。盲ろう者の聞こえ方に合わせて、声の高低、強弱、速さなどに配慮する必要があります。 全盲ろうの場合は相手の手話が見えないため、手話の形を手で触って読み取ります。これを「触手話」または「触読手話」といいます。 弱視ろうの場合は、視力が低下している、視野が狭いなどの状態に合わせて、話し手との距離や手話表現の大きさを調整することで手話を目で読み取る方法もあります。これを「弱視手話」と言います。 盲ろう者に視力が残っている場合、通訳者が紙や筆談ボードなどに文字を書いて盲ろう者に伝える方法です。盲ろう者によって見え方は様々なので、その人の見やすい文字の大きさ、太さ、間隔で書いて伝えます。手書き文字と同様に、初心者でも簡単にできるのが長所ですが、時間がかかるのが短所です。 ❷ 手話 ➌ 筆談 2 盲ろう者の

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る